時々思いついたことを気ままに綴っていきます。
漫画最終巻出ましたね。弟が読んでたのを途中の巻を借りてパラパラ読んだら、久しぶりに面白そうな漫画と巡り合えたと思って、一巻から全部読んでみてたんですが、なんか全巻読み終わっての感想として、一番に言いたいのは……
作者の浅野いにおさんが心配です…。明らかに余計なお世話ですけどね(^^;
私は極限状態の人間は自殺はしないというのが事実だと思っている人間なんですが、ヒロインはなぜ最終的に自殺に追い込まれたのかが不思議です。いや、衝撃的なシーンが多いのがこの漫画の魅力と言っても過言ではないですがね。ただ単に生命力が弱かったって話ですかね…。その愛子ちゃんの人脈の無さ…人間としての魅力は自分自身の力で形成していくものであり、愛子ちゃんが本当にかわいそうな境遇なだけの人間であれば、むしろもっとたくましく賢い人間に成長しているはず。頼れる人も何人かいて、友達も作り、足の悪いふりをしていたお母さんを施設に送り込むくらいのことはしていたはずだ。というのは読み手側のただの願望ですかね…?たとえ母親と縁が切れなくてあのような状況にまで至ってしまったとしても、話し合いの場を設けたにも関わらず、最初に刃物で切りつけてきたのは母親の方なんだから(誤解を招かないために述べておきますが、愛子ちゃんは肩と脇腹を切られました)、殺害してもそれまでの経緯を話せば正当防衛か、過剰防衛か、とにかくそこまで重い罪にはならないと思うけどなぁ…つまり埋めないで出頭すればよかったんだよはじめから(^^;さらに言えば、逃亡したとしても自分らの行いを仕方なかったと思えない二人って…どんだけ自己愛、自尊心の欠けた人たちなんだよ!まあ、他に道はなかったのかって自問自答してたんだろうけど、やっちまったもんはしょうがない、両思いになれたんだから、これから先辛くても二人で頑張って生きていこうってふつう考えると思うけどな…?何が目的だったんだよあんたらって感じ…(^^;別に私は人殺しを肯定しているわけではけっしてありませんよ?ただ、あの状況だったらほぼ間違いなく愛子ちゃんの母親が悪いと思えると思うんです。それともあの形が二人の望んでいた形だったんですかね。そう考えると何か納得できますが。。二人でうたた寝して、目が覚めたら一緒に寝ていたはずの恋人が自分のパンツを咥えてノーパンで首をつって死んでいたとか、そういったショックすぎる光景が目の前にあったら、私だったらその恋人を心の底から恨んで百年の恋も冷めます。首つってるのを降ろしてあげないだろうし、今までの苦労はすべて無駄だったと思って憤るか、その人が気違いだったんだと気付いて寒気がするかも…。または、作戦成功って思うかな…(これか!)うん、たぶんそんなような状況はお互いがマジで愛し合ってる状態では起こりえないはずだ(タイタニックみたいな状況とはまた違うんだから)。たぶんプンプンは心の底ではもう愛子ちゃんを恐るべき存在としか考えられず、愛子ちゃんもプンプンに殺される前に自決しようと考えたのかもしれない。そう考えると、まったく哀愁が漂わなくなって鬱漫画じゃなくなるな…(笑)
とにかく、とても興味深い漫画ではあります。絵もとても緻密で繊細で丁寧で好感がもてます。ただ、前に述べたような、反骨精神を抱きつつ読まないと鬱で死にそうになるような漫画です(笑)まあ、ワンピースとかディズニーとか明るいエンターテイメントに飽きが来たら、ちょっとスパイスに読んでみるのもいいかも…。砂糖舐めた後のハバネロくらいギャップがあるスパイスですけどね。
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