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時々思いついたことを気ままに綴っていきます。
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ずーっと前、高校3年生あたりに買った綿矢りささんの本。昨日、昔の私物をあさっているときに発見して、半分くらい飛ばし読みしてしまったけど、今読んでもとても何か感じるものがある。青春時代を思い出すなぁ。インストールよりも蹴りたい背中のほうが学校での出来事をメインにしているから、感情移入しやすい。どっちも傑作だと思うけど。
 結構前にこの作品がまだ話題作だった頃、あるテレビ番組で紹介されていて、その紹介内容が、若干バラエティー番組だったせいもあってか、蹴りたい背中を恋愛小説だみたいに言っていて、え?って疑問に思ったのを覚えている。
 主人公ハツの気になる相手がにな川で…みたいな。それで、キスしてドキドキしていて、好きだけど、でも認めたくない、いじめたいという……←こういう紹介だった。
 けど、読んでると違うんだよ。絶対違うって言える。ハツは自分で言ってるように恋しているわけじゃないんだよね。ハツの友達の絹代は「ハツは、にな川のことが本当に好きなんだね!」って言ってるけど、本人がその言葉にぞっとしていると書いてあるんだから、そうなんだよ。恋愛じゃないんだよ。私はハツには何か感情移入できるところがあるから、だからその気持ちがわかる気がする。たぶん多くの人は絹代に感情移入できるんだろうな。感情移入と言うか、同感みたいな?同じか(^^;?
 ハツのような、時々衝動的で考え方に頑なになってしまいそうな人間にはもう戻れないな。かといってオリチャンや部活の先輩のように器用すぎる人間にもならないけど。あの世界はあの世界ですべての人間がいい持ち味を出して構成されているよね。ハツ、絹代、にな川、オリチャン、etc…。日常の些細な出来事を綴っているだけなのに、主人公の目を通して大きな宇宙みたいな世の中を感じる。

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